fog linen work のリネンについて

fog linen workの商品を生産しているリトアニアはバルト三国の一国で、ロシアの西、ポーランドの北に位置しています。緯度は北海道と同じくらい、夏は暑く冬は寒いという寒暖差の大きい気候がリネンの原料であるフラックスの栽培にとても適しています。また、フラックスを栽培するだけではなく、その繊維から糸を紡いで生地を織り、衣類やハウスリネンに仕立てて製品化する技術経験も豊か。仕立てた製品は中世の時代にヨーロッパ各国へ輸出されるところか始まり、現在では世界中に広がっています。

リトアニアリネンは一般的にアイリッシュリネンやフランスリネンとして市場に出ている商品と比べると価格が安いことから、品質が低いのではと?と思われる方がいらっしゃるかもしれないのですが、そんなことは全くありません。リネン製品の基本的な原材料はフラックスという植物の繊維。リトアニア産のフラックスが他の国のフラックスに比べて質が低いということはありません。価格の差は、原料のフラックスをどのような糸に加工して、どのような生地を織るか、またその過程で必要とされる人件費、最終的な商品のデザインによって生じます。例えばアイリッシュリネンというと、細い糸で織られた繊細な生地を想像される方が多いと思います。特別な時に使いたいとっておきの一枚とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。リトアニアリネンにもアイリッシュリネンのような繊細な生地もあるのですが、fog linen work の製品は普段使いがテーマ。用途に合わせていろいろな生地を使い分けつつも、『普段使いとして、安心してお使いいただける品質のもの』を選んでいます。キッチンクロスやエプロン、シーツなどに使用している生地は丈夫でジャブジャブ洗えるもの。ハンカチやウェア類に使用しているのは細い糸で織られた繊細な生地を使用しています。毎日使うものだから、気兼ねなく使えるものが良いのではと思っています。

fog linen work の商品を作り始めて15年以上経ちました。はじめた当初は家で普段使いできるリネンが欲しいという思いで、ほんの数アイテムの商品で始めましたが、あんなものもこんなものもと自分の暮らしの中のニーズに応じて、商品アイテムが増えてきて、そしてこんな柄があったらと、オリジナルのデザインで生地の生産もはじめ、現在ではオリジナルの色柄の生地で商品の生産をしています。fog linen work の商品はできるだけくせがなく、オーソドックス、そしていろいろなライフスタイルの方の暮らしの中でお役に立てる普段使いのリネンを作りたいと思っています。
 

リトアニアリネンについて
リトアニアは中世の時代からリネンの原料となるフラックスの生産国。バルト三国のうちの一国で、緯度は北海道と同じくらい。2004年にEUに加盟しています。リトアニアではフラックスの繊維から糸を紡いでリネンの生地を織り上げ、衣類やハウスリネンに仕立てたものを古くからヨーロッパに輸出してきました。その歴史は中世にまでさかのぼり、長く受け継がれてきた伝統と高い技術によって現在も良質なリネン製品がつくり続けられています。リネンというとアイリッシュリネンやベルギーリネンのような細い糸で織り上げた繊細な生地をイメージされる場合が多いかもしれませんが、リトアニアでも細い糸で織った繊細な生地から、ざっくり織った粗い生地まで様々な生地を生産しています。fog linen work では、それぞれの生地を商品の用途にあわせて使い分けています。

 

リネンの特徴
リネンは天然素材の中でも特に丈夫で水にぬれると強さを増す繊維です。繊維の中が中空になっており、水分を吸湿・発散しやすいので吸水性に優れ、乾きが早いのが特徴です。また繊維のなかに雑菌をためにくく、清潔にお使い頂けます。
はじめはパリッとハリのある感触ですが、数回洗うと柔らかく、そして洗いこむうちにくたっとした感じに変化します。おろしたてのリネン、使い込んで肌に馴染んできたリネン、どちらもそれぞれの風合いがあり素敵です。

 

お洗濯について
fog linen work のリネン製品は洗濯機で普段通りにお洗濯して頂けます。ただし蛍光増白剤入りの洗剤は色ムラの原因になりますのでご使用をお避け下さい。ウェア、スリッパなど、型崩れが気になるものは洗濯ネットの使用や手洗いをお勧めします。乾燥機のご使用やお湯でのお洗濯は生地が縮み、風合いを損ねますので、お控え下さい。濃い色の生地は色落ちしますので、最初の数回は白いものと分けて洗って下さい。ワンウォッシュ加工を施している衣類以外の製品は、初めて水を通すと5%ほど縮みます。脱水後、生地をパンパンと引っ張って干して下さい。素朴な風合いがお好みの場合は、ノーアイロンでも。洗いざらしの自然な感じも、アイロンをしっかりあててピシッとした表情も、お好みに合わせて使い分けてみて下さい。アイロンがけの際にシワをとるには、お洗濯後、半乾きの状態でのアイロンがけが効果的です。納品時は生地の表面のノリが効いている状態ですので、一度の水通しで風合いが随分違って感じられます。
ウールリネンの生地を使用した製品は風合いを保つため、ドライクリーニングをお勧めします。
バスマット、ワッフルタオル、コットンタオル、コットンブランケット、刺繍地の製品は生地の性質上、ケバがたくさん出ますので、最初の数回は他のものと分けてお洗濯して下さい。

 

ナチュラル生地について
ナチュラルの生地は、自然な風合いを生かしたフラックスの繊維そのものの色です。漂白も脱色もしていない、素材本来の色を生かしておりますので生産地の天候や収穫時期によって色が若干異なります。同じ商品でもナチュラルの色に濃淡の違いが出る場合がございますので、ご了承下さい。

 

ネップについて
リネン生地の表面に天然繊維を生かして織った生地特有のネップと呼ばれる繊維が絡み合ってできた糸の節が見られる場合があります。ネップが目立つ場合は先のとがったものを使って生地の裏側に押しこんで頂きますと目立たなくなります。

 

ケバについて
リネンの繊維は毛足が短いので、コットンなどの繊維に比べると「ケバが出にくい」素材ですが、お使い初めのころは繊維から多少のケバが出る場合がございます。お洗濯を繰り返すとケバが少なくなりますので、気になられる場合は数回のお洗濯をお勧めします。
バスマット、ワッフルタオル、コットンタオル、コットンブランケット、刺繍地の製品は生地の性質上、ケバがたくさん出ますので、最初の数回は他のものと分けてお洗濯して下さい。
 

生地の紹介
製品で使用している生地の紹介です。
 

●普通地
キッチンクロスからシーツ、ウェアまで、fog linen work で最も多く使われているベーシックな厚さの生地。抜群の吸水性と速乾性が特徴です。

●薄地
細い糸で織った繊細な生地。アイロンをしっかりあてると、光沢が出ます。リネンなので薄手でも吸水性抜群。ハンカチやウェアなどに使用しています。

●厚地
リネンの素朴な風合いが楽しめる厚手の生地です。糸が太いので吸水性に優れていて、より丈夫です。エプロンやバッグ、ポーチなどに使用しています。

●厚粗地
fog linen work で扱っている生地の中で一番厚みのある生地です。ハリがあって丈夫なのでバッグ類に使用しています。

●ガーゼ地
もとは梱包用の生地。目が粗くて透け感があり、軽やかな印象です。洗濯を重ねるとガーゼのようにふわっと柔らかくなります。スカーフに使用しています。

●リネンタオル
太めの糸でざっくりと織られた生地。厚地ですが柔らかく、吸水力は抜群です。タオルケット、タオル、キッチンクロスに使用しています。

●刺繍地
もとは刺繍用の平織り生地ですが、fog linen work ではタオルケットなどに仕立てています。薄手なので乾きが早く、コンパクトに収納できます。

●ワッフル地
織りの表情がワッフル菓子に似ていることから、その名が付けられたそう。表面が凹凸な分、表面積が広いので吸水性に優れふんわり柔らかな肌触り。タオルに使用しています。

●マッサージタオル地
ベース部分にコットン、パイル部分にリネンを使った厚手のタオル地。はじめはしゃりっとした感触ですが、使い込むとクタッと柔らかくなります。吸水性も抜群です。

●ヘリンボーンコットン
柔らかいコットンの糸を綾織りでタオル地に仕立てました。生地に凹凸があり、ふわふわと優しい肌触りです。

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